子連れ登山をしようと思ったときに、どんな山に登るか決めることからはじまり、持ち物、時間、登山計画ってどうやって立てるの?と次々と疑問が沸いてきますよね。
例えばテーマパークに行くにしても、目的地を決めたら情報収集をしたり開園前に着くために出発時間を逆算したり、アクセス方法などを調べてプランを立てますよね。山も全く同じです!
山によっては登山計画書(登山届)を任意ですが、提出した方が良い場所もあります。
また、子連れ登山だと歩行時間を子供の歩くペースで計算したり、休憩回数が多くなったり、休憩時間が長くなったりと行程に余裕を持たせて計画を立てることが大切です。
この記事では子供と一緒に登山を始めて4年目のママが、子連れ登山での登山計画の立て方を3stepでアドバイスします!
- 山を決めて情報収集
- コースタイムなど算出して計画を立てる
- 登山計画書を書いて提出
Step1:子供と登山する山を決めて情報収集しよう!

家の近くの馴染みのある山や、テレビやネットなどで知った山に登ってみたいと思ったら、先ずはその山についてガイドブックで調べたり、ネットを使って山小屋の公式HPやSNSなどの体験談などから情報収集していきましょう。
初心者の子連れ登山について書いた記事もありますので参考にしてみてください。

どの登山ルートを使うのか決めよう
一般的に公表されている中から、人気ルートや初心者向けのルートを選んでください。
人気ルートだと登山道も整備されていることが多いですし、万が一なにか事故が発生した時も他の登山者に連絡してもらうこともできます。また山小屋があるルートであれば、飲み物や食べ物を買うこともできますし、トイレを借りることもできますよね。
登山の情報収集は登山アプリも使うと便利です。
我が家は「YAMAP」というアプリを利用しています。登山に必要な情報を知ることもでき、SNSの機能があるので自分が登りたいと思った山のリアルな情報を知ることができます。
登山口までのアクセス方法をリサーチする
ルートが決まったら、登山口までのアクセス方法を調べましょう。
マイカーで行けるのか、駐車場はあるのか。また、公共のバスやタクシーなどが乗り入れているかも調べましょう。人気の山は季節の臨時便が出ていることもありますよ。
GWや山の日、お盆休みなどは山も激混みします。駐車場が満車になっていて停められなかったり道路が渋滞していることもあります。できれば混雑する日は避けた方がいいです。
Step2:子連れ登山の計画を立てよう!

山が決まってルートを決めたら次は自分たちのレベルに合ったトータルの時間を計算しましょう!
どのルートにも公表されているコースタイムというものがあります。コースタイムは大人向けに書かれているので、子供の経験や体力に合わせた時間を加算して調整しましょう!
コースタイムには休憩時間は含まれないので休憩時間も加算してください。
- コースタイムの算出
- 休憩時間を加算する
- 下山時刻からスタート時間を決める
子連れ登山のコースタイムの算出方法
親子登山では子供の歩くペースで計画を立ててくださいね。
6歳~8歳 小学校低学年
大人向けコースタイム×1.5倍(30分⇒45分)
9歳~11歳 小学校中学年以上
大人向けコースタイム×1.25倍(40分⇒50分)
我が家でも最初は上記を参考に計画を立てました。経験を積んで慣れてくると子供たちの歩くペースも上がり、今では大人と同じコースタイムで歩けるようになりました。成長を感じますよね。
休憩時間も加算しよう
コースタイムには休憩時間は加算されていません。途中で休憩時間を長くとりすぎて頂上にたどり着けないという事にならないためにも、30分歩いたら5分休憩をとるなど目安を決めておくと計画が立てやすくなりますよ。
食事休憩をとる場合はその分の加算もお忘れなく。我が家は60分くらいを目安にしています。
下山時刻から逆算してスタート時間を決める
登山では下山時刻から逆算してスタート時間を決めます。
理由は、日没までに下山しないと辺りが暗くなって道迷いのリスクが高まるからです。
また山の天気は午前中の方が安定していることが多いです。午後は上昇気流の影響で雲が発生しやすく雨も降りやすくなるので早ければ早いほど安心です。
夏でも遅くとも午後3時までには下山(活動終了)できるようにスタート時間を設定してくださいね。
Step3:登山計画書を書いて提出しよう!

登る山を決め、登山の計画を立ていざ登るときは登山計画書(登山届)を提出することも忘れないでくださいね!
現在は登山計画書の提出は一部の山を除いては任意ですが、低山でも遭難や事故が増えているので今後は登山計画書の提出の義務化が広まっていくと考えられています。
登山計画書を提出するメリット!
万が一、事故や遭難したとき捜索しやすくなります。
- 安全登山推進重点区域
- 富士山・八ヶ岳・南アルプス
- 条例による提出義務
- 群馬県谷川岳・岐阜県北アルプス・長野県の山・富山県の山
登山計画書はインターネットやアプリ、山を管轄する警察のホームページからもダウンロードできます。
登山口にポストがあればそちらに提出すればOKです。ただポストがない場合もあるので事前に管轄の警察にメールやファックスするか、インターネットやアプリで提出することをおすすめします。
我が家は手書きでポストに提出することもありますが、最近は登山アプリで提出しています
- 登山者全員の氏名、年齢、連絡先
- 登山の予定(ルートや日程)
- 携行する装備や食料の量
また登山をする際は、家族などに知らせ緊急の場合も連絡がとれるようにしておくことも大切です。
まとめ
子供と登山する際の計画の立て方をまとめました。登ってみたい山を決めたらぜひこの記事を参考に登山計画を立ててみてくださいね。
登山を始めたばかりの頃、子供はすぐに「疲れた」とか「歩きたくない」とか言い出してご機嫌をとるのに苦労したこともありました。そんな時は好きなおやつを食べて休憩したり、頂上に着いたら山小屋で美味しいご飯を食べようね!とモチベーションアップさせていたのを思い出します。今ではすっかり子供の体力が親を上回って立場は逆転してしまいました。
子供は大人が思った通りにはなかなか歩いてくれないものです。時間には十分に余裕を持たせ無理のない計画を立てて山歩きを楽しんでくださいね。