【小学生と登山】子連れ山小屋泊北アルプス『燕山荘』一泊二日体験レポ

燕山荘

親子で日帰り登山の経験を積むと、次は山小屋に1泊してもっと距離を伸ばしてみたいな。子連れでも安心して泊まれる山小屋ってどこだろう?って知りたくなりますよね。

私もいつかは子供と山小屋に泊まってみたい!と憧れていました。低山で何度か登山をしていよいよ山小屋泊に挑戦しようと思って調べると、北アルプスの燕山荘が子供の宿泊を歓迎していると知ったので、早速予約!実際に泊まってみると、子供も「一番好きな山小屋」というほど大好きな山小屋になったんです。

その時の子供たちの年齢は、小学3年生と5年生の時でしたよ。

この記事では、子供と一緒の親子登山歴4年のママが親子で初めての山小屋泊におすすめな「燕山荘」の魅力をお伝えします。

目次

【子連れで登山】はじめての山小屋泊におすすめな燕山荘とは?

標高2,712m、北アルプスの女王と言われる燕岳(つばくろだけ)手前に建つのが燕山荘です。

大正10年に建てられた歴史ある山小屋で「泊まってよかった山小屋1位」に輝いています。

燕山荘のロケーション

標高2712mに建つ燕山荘
標高2,712mに建つ燕山荘、赤い屋根が可愛いです

燕岳は北アルプス入門の山であることや、表銀座縦走コース上に建っているので燕山荘は多くの登山者に親しまれにぎわっています。

燕山荘からは、槍ヶ岳、穂高連峰、白馬、立山、富士山、南アルプス、八ヶ岳に浅間山と、ぐるっと360度の大パノラマが広がっています。

最後の坂を登り切ったあと目の前に広がる絶景は、一瞬で疲れが吹き飛ぶほどで「小さな悩みはもうどうでもいい」と思わせてくれるような感覚になります。

登った日には沈む夕陽、夜は満天の星空、翌朝はご来光を楽しめますよ。私が登ったのは2回とも8月ですが、朝晩はかなり寒いです。フリースやダウンなど防寒対策は必須です。

燕山荘までのアクセス

燕岳の登山口中房温泉
中房温泉から登り始めます

中房温泉(燕岳登山口)→合戦小屋(合戦尾根)→燕山荘→合戦小屋→中房温泉

最短ルート(おすすめコース)は中房温泉の登山口より合戦尾根を経由して燕山荘に泊まって往復するルートです。

登山道は整備されているので子供でも問題なく登れます。うちの子供と同じような小学校低学年の子供も沢山登っているので、子供たちも励みになりますよね!

「北アルプス3大急登」の一つと言われる急な登りがしばらく続きますが、約50分ごとにベンチがあるので水分補給やおやつを食べたり休憩するのにちょうどいいです。

ベンチは第1から第3ベンチ、富士見ベンチの4つ、その次は合戦小屋になります。

第三ベンチで休憩
約50分ごとのベンチで休憩しよう

合戦小屋のお楽しみは名物のスイカ!塩をかけて塩分補給と水分補給にぴったり、豪華にかぶりつきましょう!

スイカが苦手な娘も「ここのスイカはだいじょうぶ!」と言って完食です!

合戦小屋に着いたら、昼食をとるなどして60分以上休むことが推奨されています。

理由は高度に順化するためで、高山症状が出やすい大人の方にも有効だそうです。

うちは夫と息子が高山症状が出やすいので休憩時間を60分以上確保しています。

合戦小屋の名物スイカ
塩分と水分補給にぴったりの合戦小屋名物スイカ
コースデータ

燕岳登山口→(第1~第3ベンチ)→富士見ベンチ→合戦小屋→燕山荘

  • 燕山荘の標高:2,712m
  • 登山口からの標高差:1,303m
  • 徒歩時間:5時間30分(休憩除く)
燕山荘から燕岳
  • 燕岳標高:2,763m
  • 徒歩時間:約30分

子連れで山小屋泊【燕山荘】おすすめポイント!

登頂証明書としおりがもらえる
登頂証明書としおり

燕山荘は子供の宿泊を歓迎していてスタッフの皆さん親切で、食事も美味しくて清潔!いくつもおすすめポイントがあります。

子供と初めて山小屋に宿泊するなら燕山荘がおすすめ!という理由をまとめてみました!

親子ふれあいファミリー登山スクールを開催している

眺めのよい燕岳の頂上
標高2,763m燕岳の頂上!最高の眺め

燕山荘のおすすめポイント①

燕山荘では、毎年「親子ふれあいファミリー登山スクール」を開催しています。

中房温泉登山口から登山し、燕岳に登って燕山荘へ泊まる1泊2日の登山スクールです。

山の生い立ちや地質などの自然観察や自然保護の話し。疲れない山の歩き方なども教えてもらえるので、これからの登山に役立ちますよね。

スタッフに楽しく安全にサポートしてもらえるなんてとても心強いですね!

「親子ふれあいファミリー登山スクール」は、燕山荘HPの【イベント】から詳細確認・申込みができます。

そして、燕山荘では宿泊した小学生までの子供たち全員に【登頂証明書】をくれるんです。一人一人の名前を読み上げて手渡ししてくれて子供たちは照れながらも嬉しそうでした。

また宿泊者全員にオリジナルのしおりのプレゼントもあります!

2回目に泊まった時は前回とデザインが変わってて、嬉しかったですね。いつも読書の時に愛用しているお気に入りです。

スタッフのホスピタリティが最高

燕山荘のおすすめポイント②

スタッフのみなさんは元気に「お疲れ様です!」と迎え入れてくれて、受付もスムーズ。大勢の登山客で混み合っていてもテキパキと案内してくれます。

代表の赤沼さんは物腰も柔らかく、子供たちからみたら優しいおじいちゃんのような存在ではないでしょうか。夕食の時に赤沼さんから山の自然や自然保護活動、登山のマナーや心構えなど貴重なお話を聴くことができます。

朝の出発時も、家族写真を撮ろうとしたら「撮りますよ」と声をかけてくれたり、元気な挨拶でお見送りしてくれて「よし!また頑張って歩こう!」って励まされます。

食事が美味しい

夕食はハンバーグと赤魚の煮つけ
この日の夕食はハンバーグと赤魚の煮つけ

燕山荘のおすすめポイント③

とにかく食事がおいしいこと!独身時代も含めて色々な山小屋に泊まってきた中でも、ダントツです。

燕山荘は同グループの山小屋が3つあるんですが、どこも食事が美味しいです!ナンカレーやつけ麺などそれぞれオリジナリティがあって山小屋では考えられないような食事が食べられます。

旅行でもホテルや旅館の食事が美味しいかはかなり重要なポイントですよね。子供たちも普段は嫌だ~と言って食べないものも(例えば山菜の佃煮とか!)全部残さず食べるほどです。

山では水、電気やガスは貴重で、温かいものが食べられるだけでも有難いことなのに疲れた登山者のために手間暇かけて作ってくれてるんですよね。

ケーキの美味しい「喫茶サンルーム」がある

眺めのよい喫茶サンルーム
絶景サンルームでケーキと淹れたて珈琲をいただきます

燕山荘のおすすめポイント④

燕山荘には絶景サンルームがあるんです。これは子供よりも私が一番楽しみにしているかもしれません。

頑張って登ったあとに山の上で遠くの山並みや雲を見下ろしながらケーキと淹れたて珈琲をいただく、なんて優雅で贅沢なご褒美なんでしょう!

子供はサンルームで唐揚げを食べたら「こんなに美味しい唐揚げ食べたことない!」ってぺろりと平らげました。ロケーションが最高だと何倍も美味しいですよね。

すみずみまで清潔に掃除されている

部屋は清潔でゆったり
部屋は清潔でゆっくり眠れました

燕山荘のおすすめポイント⑤

山小屋と言えば、雑魚寝、あまり清潔ではないイメージですが、燕山荘の床はツルツル!手で雑巾がけして掃除しているからなんです。

今の赤沼さんの代になってから始めたそうで、掃除の時間になるとスタッフが一斉に雑巾がけしていました。子供たちは「ツルツルで滑るよ!」ってぴかぴかな床にびっくりするほど!

各部屋や談話室、洗面所やトイレも掃除が行き届いていて気持ちよく過ごせます。

家族で一つの部屋(仕切り)の中で眠れるようになっていて、ゆったり眠ることができました。しっかり寝て翌日に疲れを残さないことも登山では重要ですね。

山小屋で気を付けたい事

山小屋は、観光地などの旅館やホテルと違いプライベートの確保が難しいです。

個室が用意されている山小屋もありますがほとんどが相部屋です。慣れないお子さんは眠れない可能性もあるので、混雑する山の日やお盆はなるべく避けたほうがいいです。

うちでは夏休みが始まった直後かお盆前の8月の第1週の平日に泊まるようにしています。今のところ大混雑ということもなく快適に泊まれているので参考にしてくださいね。

ゴミ箱もないので、山でのゴミは全て持ち帰りになります。おやつのパッケージなどできるだけ袋から出して、まとめてジッパーバックに入れるようにしています。

その他にも水の無駄遣いをしない、寝ている人に配慮するなど山小屋でのマナーを学ぶ機会になるといいですね。

まとめ

子供と初めての山小屋泊には燕山荘がおすすめな理由をまとめました。こうやって記事を書いていても改めて良い山小屋だなって思います。何度でも泊まりたい山小屋の一つです。

同じ山に登ると子供の成長を感じることができますよ。前回はこの坂でバテて「もうやだ!」って言ってたのに今回は涼しい顔して登っていたりします。

山小屋でのことも色々覚えていて「この前はこっちの部屋で寝たね!」「ここで水をこぼしたよね」など、親が忘れていることを話すので驚きます。山という非日常の場所だから余計に印象に残るのかもしれません。

お風呂がなかったり、水も自由に使えず少し不便だと感じる事も、普段快適に生活していることの有難みを感じるよい機会にもなるでしょう。

ぜひ北アルプス入門の燕岳とあわせて燕山荘で山小屋デビューしてみてはいかがでしょうか。

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